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愛しの茉莉亜

第14章 もう一度初めから

「優ちゃん、スーツ着てる」


茉莉亜がニコリとして話し出した。


「ああ、学生じゃないからな。

茉莉亜は子供いるんだな」


子供の事を切り出せた。


「…うん。優太っていうの」


「いくつ?」


「一歳8カ月…」


歳を聞いてもよく分からなかった。


「あれから、すぐに結婚したんね」


そう言ってみた。


「結婚なんてしてないよ。優太と二人!」


ちょっとイラッとしたような言い方だった。


「ごっごめん」


もう遠回しに聞くのは止めようと思い、単刀直入に聞いた。


「優太…俺の子だよね?」

茉莉亜は黙って頷いた。

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