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愛しの茉莉亜

第8章 穏やかな日々

「開けてみて」



茉莉亜はそっとリボンを外し箱を開けた。


さらにベロアの小さな箱をそっと開けてそれを見ると、茉莉亜の瞳からポロポロと涙が溢れてきた。


僕はリングを取り、茉莉亜の左手の薬指にはめた。


「茉莉亜、まだまだ先だけど俺が卒業したら一緒になろう」


「優ちゃん…」


茉莉亜をそっと抱き寄せると、


茉莉亜は「はい」と震える声で答えた。


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