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愛しの茉莉亜

第12章 最愛の人

ひとしきり泣くと、田島先輩が僕の肩をポンポンと優しく叩いた。


「まあ、人生色々。まだ俺達始まったばかりだよ。
嫌な事もあれば辛い事もある。
それでも立ち上がって生きていかなきゃな」


「…はい」


僕が頷くと田島先輩が立ち上がらせてくれた。


「たまには飲みに行こうぜ。連絡してくれ」


そう言って励ましてくれた。


「ありがとうございます」


お礼を言って、僕はギャラリーから出た。


空を見上げた。


茉莉亜、あの写真見せたかったよ。


俺、独りでもちゃんと生きてるよ。


寂しいけどな…






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