熱血指導、実行中
第8章 秘密の関係
信二「どうぞ」
直人「…お邪魔します」
マンション中は広く
一人で暮らすには少し広すぎるように思
えた
もしかしたら
一人じゃないかもしれないけど…
直人「…」
信二「コーヒー飲む?」
直人「ありがとう」
コーヒーを待ってる間
直人はソファーに座ったり立ったり
なかなか
落ち着く事が出来なかった
そんな直人の視線にある一枚の写真が目
に入った
直人「…この子」
今より少し若い信二
その隣に笑顔で写っている男の子
友達のようだったが、その男の子はどこ
か自分に
直人に似ていた
直人「…」
信二「その子、直人に似てるだろう」
直人「この子…誰?」
信二「矢部シンヤ、生きてたら直人と同
い年の男の子」
直人「生きてたらって…」
信二「自殺したんだ」
直人「自殺…」
信二「…」