熱血指導、実行中
第6章 幸せな時間
美矢子「何であんな子がオーディション
に受かったのかしら…」
直人「…すいません」
信二「…」
美矢子「今からでも他の子に変えてもら
おうかしら…」
いつき「…」
監督「まあまあ…相手はまだ新人ですし
今日のところは多めに…」
美矢子「そんな事ばっかり言ってるから
あなた」
いつき「大内さん、今日はまだ初日だし
僕も最初はあんな風でしたから」
直人「…いつきさん」
いつき「今日は多めに見て、ねっ」
美矢子「そうね、いつき君がそう言うな
ら…」
いつき「ありがとうございます」
直人「…すいません」
信二「…」
自分の実力のなさ
不甲斐なさに落ち込みながらも
いつきが自分を庇ってくれた事に感動し
ていた直人
その後は何事もなく
台本の読み合わせは無事、終了した