熱血指導、実行中
第6章 幸せな時間
直人「…」
難しい台詞ではない簡単な台詞
だけど共演者が、いつきや槙や信二が
みんな演技が上手すぎて
自分の下手さ
未熟さに
体が奮えてしまった
直人「…練習、そうだよ練習練習」
だけど落ち込んでる時間はない
とにかく今は練習あるのみと直人は今日
も一人
練習室で時間の許す限り
練習を続けた
直人「ん~えっと…」
信二「直人?」
直人「あっ」
信二「まだ残ってたのか?」
直人「…練習してて」
信二「練習熱心なのはいいけどほどほど
にしとけよ」
直人「…」
励ましてくれた信二
いつも通りだったがどこか元気ない様子
だった
久しぶりの撮影に
疲れてるだけかもしれなかったが
何か違う…
信二「…」
直人「…なんかあった?」
信二「何、心配してくれてるの?」
直人「違!!」
信二「…違うか」
直人「あっ違…わないけど…」
信二「どっちだよ(笑)」
直人「…」