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信二「お前、台本自分の台詞のとこしか
読んでないだろ」

直人「それは！！…だって」

信二「始まるぞ」

直人「…」


それは突然だった
その場から去ろうとする槙と
槙を必死に追いかけ引き止めようとする
いつき
だけど槙は急に立ち止まると
いつきに近づき…


いつき「！？」

槙「あんたなんて…すぐクビに出来るん
だからね」

いつき「それ…どういう…」

槙「…こういう事」

直人「！！」

信二「…」


一発本番
リハーサルなしにも関わらず
槙はいつきのネクタイを掴み自分の方に
引き寄せると
躊躇する事なく
その唇に己の唇を重ねた


直人「あ…」

信二「…」

槙「…こういう事、わかったらこれ以上
私に関わらないで」

いつき「あっ、待って！！」

直人「…」