熱血指導、実行中
第6章 幸せな時間
まさに
迫真の演技だった
リハーサルなし、一発本番でキスをし
その後も動揺する事なく完璧な演技を続
けた二人
監督「OK!!OKOKOK!!」
いつき「…」
槙「すいません、歯当たっちゃいました
よね…」
いつき「気にしないで」
直人「…」
いつきや槙ほどの俳優、女優にもなれば
好きじゃない人とキスするくらい
簡単な事
朝飯前な事かもしれなかったが
直人はまだ、いくら演技でも好きじゃな
い人とキスする事に
抵抗があった
直人「…はぁ」
信二「どうした?」
直人「なんか…まだまだだなって…」
信二「は?」
直人「…何でもない」
いくら演技でも
好きじゃない人とキスするのは不安
そんな事、信二に話したら
また練習と称しエッチな事をされそうだ
った為
何でもないフリをし
ごまかした