熱血指導、実行中
第7章 怪我の功名
信二「…」
額から血を流し
右腕を痛そうに押さえていた直人
最悪、骨折していても命に別状さえなけ
れば
すぐにまた再起する事が出来る
今はただ直人の事を信じ
待つしかなかった
信二「…!?」
看護婦「治療が終わりました」
信二「直人は?」
看護婦「大丈夫ですよ、今は薬が効いて
眠ってますが薬が切れれば目を覚ましま
すから」
信二「…ありがとうございました」
頭を打っていたが
命に別状はなく打撲と右腕の骨折だけで
済んだ
正直、ドラマ復帰は難しかったが
先の事を考え今は体を休め元気になる事
が先決だった
直人「…ん」
信二「気がついたか?」
直人「あれっ…ここ…は…痛っ…」
信二「病院、機材の下敷きになって運ば
れたんだよ」
直人「下敷きに…」
信二「頭を打ってたみたいだけど骨折だ
けで済んだみたいで良かったよ」
直人「…」
信二「直人?」