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熱血指導、実行中

第7章 怪我の功名



直人「…ッ」

信二「直人」

直人「…」

信二「なんかあった?」

直人「…何も…ないよ…何もない…」

信二「…」

直人「ないってば!!」


いつきとキスした事
正確に言えばキスされただが
どちらにしろ、いつきとキスした事には
変わりなく
不意をつかれたとはいえ
そんな事、言えるわけなかった


信二「…?」

直人「なっ…何だよ…」

信二「…帰る」

直人「えっ帰るって、えっ?」

信二「…」

直人「何だよ、変な奴…」


何を思ったのか
急に帰ると言い出し帰ってしまった信二
いくら個室とはいえ
ここは病院
続きをされず安心した直人だったが
直人は気づいていなかった

ベッドの下にわざとらしく落ちていた
あの人の物であろう忘れ物
信二がそれを
直人に見えないよう
こっそりカバンにしまった事に…


信二「…」


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