熱血指導、実行中
第7章 怪我の功名
いつき「…」
マネージャー「いつき、信二君が来てる
けど…」
いつき「意外に早かったな」
マネージャー「どうする?まだ撮影ある
から後に」
いつき「10分だけ、10分で終わらせ
て戻りますから」
マネージャー「わかったわ」
いつき「すいません」
ドラマと同時進行で
来年公開の映画の撮影していたいつき
その撮影現場に無理やり押しかける形で
訪ねた信二
だけどいつきは
信二が来る事をわかっていたかのように
驚く事なく信二が待つ控え室へ
向かった
信二「…」
いつき「お待たせ」
信二「これっ、あんたのだろう」
そう言って見せたのは
今現在、撮影が行われている映画の台本
そう
病室にあった忘れ物とは
いつきが使っている映画の台本だった
いつき「ありがとう、どこかに落として
探してたんだ」
信二「嘘つけ、あんたが台本落とすわけ
ないだろ」
いつき「バレた?」