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運命の誘惑

第7章 【声】になる

「なぁ?」



岡田は立ち上がって軽く背筋伸ばしながら私を見下す。



「はー?」



気のない返事で岡田を見上げると、太陽の光で眩しくて思わず右手で光を遮る。



すると岡田は、“ごめん、眩しかったね”と言って私の前にしゃがみ込む。




「俺の声って、そんなに死んだ彼氏と似てんの?」



「え?!」




なんでそれを?!




「んー?元が教えてくれたから。

“汐生の声って愛結の彼氏だった恭の声にマジ似てんだわー。顔見なければ“

って言ってたから。」



「‥‥…。」



あんのペラペラ男子めっ!!

元ちゃん、説教部屋行き決定。









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