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運命の誘惑

第7章 【声】になる

「俺、霊感あるし。連れて来れるかもしんねーじゃん」



妙に自信ありげにニヤッと笑って言って退ける岡田に思わず溜息が漏れる。



とうとうオカシくなったのか?

霊感とかバカじゃん?




「じゃぁ恭を連れて来てよ。

恭に“好きだよー”って言うように伝えてよ」




絶対無理なくせに。




「いいよ?

その代わり、煙草止めるなら」



そう言ってニヤリと笑う岡田。



はぁぁああ?

ほんとにとうとうイカれたのか?


まっ。どうせ出来ない事は分かってるし。




私は岡田に呆れつつ、小馬鹿にしつつ



「はいはい。いいですよー。止めますよ~」




両手広げて肩を竦めた。








―――と、その時。













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