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運命の誘惑

第7章 【声】になる

……ッッ!!



グイッと右手を引っ張られ

さっきまで岡田を捕えてた視界は一気に闇に囲まれ。

その瞬間、ふわっと香るサムライの匂い。

と、薄らと香る煙草の匂い。

そのすぐ後にふわりと暖かい温もりに包まれてる事に気付き。







えぇぇえええ!!!









自分が岡田に抱き締められてるって事に気付くにはそう時間は掛からなかった。




「ちょ‥ちょっ‥ッ!!」




身に起こってる出来事に完全テンパながらも岡田の胸を両手で押し退ける。







――けど‥







「愛結」






耳元で囁かれたこの言葉


この声で全身の力が一気に抜ける。










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