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運命の誘惑

第7章 【声】になる

舌をペロッと出しておどけて見せる岡田に密なる殺意さえ芽生える。



何が連れて来れるかもしんないよ!

何が霊感あるよ!!

詐欺師で捕まっちまえ!!




「ねぇ、煙草‥「無効です!!!」


「は!?」



いやいや。

驚く顔してる意味が分からないよ?岡田君。

当然でしょうが?



「恭じゃないのに当たり前でしょ!?」


「でも、彼氏がいる風な気持ちにはなれたでしょ?」




岡田の言葉にトクンと胸が跳ねる。



…図星だ。



囁かれた声。

言葉。

温もり。




恭だとすっかり錯覚しちゃってた。


恭だ。




‥て思った。











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