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運命の誘惑

第7章 【声】になる

「約束守れよー?ほ~ら?た・ば・こ!」



まるで煙草のキャンペンボーイにでもなったかのように煙草を連発する岡田の手を



「わっ‥お、おい!?」




引っ張って岡田の腰に手を回してぎゅっと抱き締める。



「えっ!?ちょ、ちょ‥寺島!?」


「ちょっと黙れ」


「…‥はい」




私の腕の中で硬直気味な岡田の首筋に顔を埋めて、温もりと匂いを感じる。



風と共にフワリと鼻を掠めるサムライの香り。

抱き締めた感の感触。

温もり。

風に靡く前髪。




…‥やっぱり!




苛立ちで岡田を全力でドンッと突き飛ばす。




「このっ悪徳霊感男!!」


「ありゃ?もうバレた?」




最っっ低!!









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