テキストサイズ

運命の誘惑

第7章 【声】になる

なっ‥‥‥!!


「あんたに何が分かるっての!?
私の事なんか知らない癖に!!」


私の事なんか何一つ知らない癖に知った風に言うな!

何も‥何も知らないくせに!!



「分かるよ」


‥‥え‥?


「寺島はただ単に過去から抜け出す勇気がないだけ。

ただそれだけっしょ」



心臓を金属バットで殴られるような衝撃。



「な、何言ってんの?そんな勇気あるに決まっ「嘘だねー」



咄嗟に出た言葉も岡田の一言で遮られた。

でも‥。



「嘘じゃない。勇気がないんじゃない!そんなんじゃない。」



勇気とか度胸とかそんなんじゃない。

そんな軽いもんじゃ‥・






「俺が寺島の【声】になってやるよ」






――は‥・っ?














ストーリーメニュー

TOPTOPへ