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運命の誘惑

第8章 ムカつく

急いで階段を駆け上がって屋上のドアを開けた瞬間、舞い込んで来る風は湿っぽくて生温かくて。


視線の先に広がるグレー一色の空。




「ゲッ。曇りかぁ‥‥。」




スカッと晴れた空が今日は見たかったなぁ‥。


心の中でボソリと呟く。



あの厚い雲の層の上には蒼い空が綺麗に広がってるんだろうなぁ。




「青空‥見たかったなぁ‥‥」




久々に屋上から見上げる空は曇り空じゃなく蒼い空が良かったなぁ。




なんて思いつつ、足は自然と定位置へと向かう。







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