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運命の誘惑

第8章 ムカつく

【愛結、今どこ居んだよ!!】



この言葉から始まる恭の最後の言葉と同時に思いだす“最期の日”。



何年経っても思い出すたびに後悔の念に苛まれる。




あの日、私が煙草なんかで怒ったりしなければ…



あの日、私が走ったりしなければ…


あの日、私が振り返ってれば‥



あの日、私が携帯を切ったりしなければ‥




思い出せば出すほど後悔は募る。




私が怒らなければ起こらなかった出来事だったのかもしれない。



私が怒ったりしなければ恭はあの事故に巻き込まれることはなかった。



恭が居なくなって時間が経てば経つほどこの気持ちは薄れるどころか強くなる。









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