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運命の誘惑

第9章 岡田×戦隊

「寺島?」


岡田に優しく呼ばれ、返事をする間もなく再度岡田の腕の中にすっぽりと収められる。




「ちょっ‥抱き締め過ぎっ!!」


「いいから、ちょっと黙って?」



またもや抱き締められてテンパる私をぎゅっと抱き締めて黙らせる岡田は女慣れしてんのかな?


なんて腕の中で思ってしまう。



私は恭以外こんな事された事なんかないからドキドキ感ハンパないのに。




「1つだけ約束して」

「‥やく‥‥そく?」

「そう。約束。」



何だろ…

また煙草か?

屋上来るなとか?



岡田はそっと身体を離して私の両肩を掴んで私の視線に自分の視線を合わせる。


岡田の顔は笑ってなくて真剣で。


私も真っ直ぐ岡田の目を見る。

岡田の目に映り込んでる私の顔も戸惑いつつも真剣な顔。


そんな私の頬に岡田は優しく触れ




「もう1人で泣いちゃダメ。」




…‥‥・え?




「もう1人で頼むから泣かないって約束して。」





流した涙の跡を親指で拭った。










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