テキストサイズ

運命の誘惑

第9章 岡田×戦隊

「何?」



屋上で私に腕を掴まれた岡田の顔はキョトンとしてたけど、今度は私がキョトン。



「俺、大丈夫だから。寺島ももう泣いてないの確認出来てるし。

だから寺島は授業受けれ?」



岡田はそう言ってふんわり笑顔。



‥こいつは。ホントにバカ野郎なんだろうか。

しんどい癖に。

いくら“同士”だからって構い過ぎだろうが。

優し過ぎだろうが。





ペシッ!





「痛っ!!」




「ニヘラと笑ってんな!バカ!!
私が送ってくって決めたんだから黙って送られてりゃいーの!」



屋上でおでこを触った感じの熱さは余裕で38度は越えてるハズ。

なのにしんどいハズなのに笑ってる岡田が何かムカついて。



「お前熱がある人間の頭を殴る?!」


「煩い!黙って送られてろ。ボケ。」



軽くおでこを殴ってやった。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ