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運命の誘惑

第10章 曇り空  汐生side

学校へ着いて、寺島の元へと屋上へとの階段をとにかく駆け上がる。



もう既に足はガクガクでキツさはMAX。

殆ど気合のみでとにかく寺島の元へと急ぐ。


ガクガク震える足を引き摺るようにして屋上に上がり寺島がいつも居る場所へと行くと

胸を抑えて小さく縮こまって、やっぱり今日も声を出さずに泣いてる寺島の姿が目に飛び込んだ。










――――瞬間














俺は小さくなってる寺島の傍まで駆け寄って、泣いてる寺島を包み込むように全身で抱き締めた。





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