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運命の誘惑

第10章 曇り空  汐生side

だいぶ気持ちも落ち着いたのか俺の心配を今度は始めた寺島。


寺島の気持ちに合わせたかのように厚いグレーの空からスッと光が射しこんで徐々にグレーから蒼に変わりつつある空。



寺島は泣いたと思ったら今度は俺の検温を始めて怒り始める。


泣いたり笑ったり怒ったり‥


忙しい女だなぁ‥と思いつつも、すっかりいつもの寺島に戻ってるのを見て思わず顔が綻ぶ。





「寺島は笑ってるほうがいい女だよ?」


「何言ってんの?キモッ!!」


「‥‥‥。」





‥‥人が褒めたのに酷くないですか?








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