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運命の誘惑

第11章 岡田マンの攻撃

それは、恭に浸ってるわけでもなくて。

恭に縛られてるわけでもない。


恭の事は今でも大切で大好き。


だけど、【愛】だの【恋】だの、そんな感情だけで恭を想い出に出来ないとか言ってるわけじゃない。



想い出に“したくない”


じゃなくて


想い出に“出来ない”





その理由。






恭が事故に巻き込まれたのは私。




だという事実。





この事実がある限り“想い出”になんか出来ない。





‥‥しちゃいけないんだ。






そっと目を閉じると脳裏に浮かぶ“あの日”の光景。





“人殺し”




“あんたのせいで恭先輩は‥”




“あんたが死ねば!”






途端


息も出来ないような暗く重い圧迫が胸を締め付ける。






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