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運命の誘惑

第15章 隣りのクラスの転校生

「お、岡田?!」


急に手を掴まれて思わず跳ねる鼓動。


振り返ると岡田はニコリともせず真顔のまま私を真っ直ぐ見てて。



え‥‥?

な、何‥‥?



岡田の行動に意味が分からず戸惑ってると、岡田は掴んでた手を離してそのまま私の頭に乗せて




「気をつけて教室まで戻ってなよ?」


「は?」



まるで子供に言うかのようなセリフを向けて軽く1回だけポンと頭を叩いてニッコリと笑った。



な、何なんだよ!

ビックリするじゃんか!

1人で教室戻れるっつーの!!



「じゃぁね!」



岡田に最大限のあっかんべーをして階段を駆け下りて。

下に居た彼女に軽く会釈をして私は教室へと戻った。



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