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運命の誘惑

第15章 隣りのクラスの転校生

いつもなら学校が終わると隣りから元気よく


「寺島!帰るぞ!」


私の鞄をいつの間にか持って立ってる岡田が居た。




‥・・だけど今日は久々に1人で下校。



6限目の授業が終わっても岡田は戻って来なくて。

いつも一緒に帰るのが習慣的になってたから岡田を少しだけ待ってたりしたんだけど来る様子もなくて。

そのまま1人で教室を後にした。



あんなに鬱陶しくて煩いと思ってた岡田が居ない帰り道は正直、ちょっと楽しくなくて。



‥多分。


ワーワーと隣りが賑やかな事に自分も慣れ始めてたからかもしれないけど‥。


1人で帰る事なんて当然の、ごくごく自然の当たり前の事だったのにあの煩いのが居ないと本当にこんなに静かなんだなぁ‥‥



なんて思いつつ。



いつも居ると鬱陶しく感じてる癖にこういう時だけ楽しくないなんて思う自分勝手な感情に呆れつつ。



‥・・まだ、あの人と一緒なのかな。


なんて思いつつ。



何を思ってんだよ。ったく!



なんて自分にツッコミ入れた瞬間。




ブー・ブー・ブ-




制服のポケットの中の携帯が震えた。









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