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運命の誘惑

第4章 転入生

教室に入って自分の机を探す。



いつもこの時思う。

探さなくてもいいように1人だけ机を蛍光に塗ってて欲しいって。

そしたら一発で分かるのにって。




「愛結、机あった?」


「まーだー。好美はー?」


「私はすぐ見つけるに決まってんでしょーが」



あ。そうだった。


好美の名前は「相田」さん。

「あ」だもんね。1番端の1番前か。



私の名前は「寺島」。

中途半端過ぎて見つからんし。




「私の机、無いんじゃない?」


「あるよ」




え?








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