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運命の誘惑

第16章 微動

―――――・・


抱っこちゃん奈菜が現れて4日。



「汐生君ッ♪♪」


「おぅ!」



相変わらず岡田にベタベタする彼女。

それに対して神対応的な岡田。



そして



この光景に見慣れて来た私達。



私は岡田と席を離して以来、一言も話してない。




毎朝、正門で待ってた岡田は3人で正門前で会った次の日から待ってなくて。



私も岡田と話さないから、それまで私と岡田の噂話は


「岡田が寺島にベタ惚れなんだって!」



それが4日で



「岡田の本命は彼女だったらしい!」



に変化。



最初の2日くらいはザワザワと急に現れた抱っこちゃんに興味津々だった周りも4日も経てば。


4日も毎時間常に岡田の横に彼女が居れば見慣れてくるもので今は誰も騒がなくなって、2人が居るのが当たり前の光景になりつつあった。



人の噂や興味って所詮そんなもんだよね。

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