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運命の誘惑

第16章 微動

休憩時間という休憩時間は常に彼女が来てて。


毎時間。


朝も昼も放課後も必ずチャイムと共に隣りのクラスから飛んで来てて。



「汐生君!一緒にお昼食べよー♪」

「ラジャー!」



「汐生君ッ♪帰ろう♪」

「おぅ!」



どの時間に来ても、どのタイミング出来てもベタベタする彼女に嫌な顔1つせずいつもニコニコした顔の岡田の対応は俗に言う




THE 神対応。




そんな感じで一緒に帰って行くから私と当然一緒に帰る事もなく。


私はただ岡田の腕にぴったりくっついて教室を出て行く2人の後ろ姿を見ながら、相変わらずモヤモヤ。



なのに



“おやすみ”“おはよう”の岡田からのメールは必ず届く。



だけど学校では話さない岡田に、モヤモヤした気持ちが日に日に増えてるような気がする。





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