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運命の誘惑

第17章 微動  *汐生side*

予鈴ギリギリまで終始ニコニコしながら話す奈菜の話に相槌打ちながら寺島の机をチラリ。


いつもならそこに毒を吐きながらも笑顔で座ってる寺島が居るのに、この数日必ず途中で抜け出す寺島。



いつもなら俺もすぐ追掛けるんだけど、


いつもなら寺島を1人にさせたくないから絶対追掛けるんだけど、




「あ、チャイム鳴ったからまた次ねー♪」



「え、あぁ。」



笑顔で自分の教室に戻って行く奈菜に軽く手を振る。




奈菜と約束したから。





‥‥・1人にしないって。






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