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運命の誘惑

第17章 微動  *汐生side*

パッと寺島が来る方向に視線を向けると怪訝そうな顔した寺島がそこに居て。


昨日の夜から無性に会いたかった奴がそこに居る嬉しさですっかり腕を絡めてる奈菜の存在を忘れてニカリと笑顔で



「おはよう!寺島!」


「お‥おはよう。」



リアル寺島に嬉しくて口元が緩んでしまう。


相変わらず怪訝な顔してる寺島を見ながら顔を綻ばしてると、途端、腕に今まで以上の圧力を感じて



あ、奈菜が居たんだった…。



奈菜の存在を思い出した。




「あ、彼女ついさっき出逢ったんだよ」


「一緒に行ってもいいですよねー?」



奈菜の言葉に寺島は俺と奈菜の両方の顔を見て。




「うん。いいよ」



すげー、そっけなく言った。





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