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運命の誘惑

第18章 彼女の闇

♪ピーンポーン♪



前に寺島から“一緒に従姉のお姉さんと住んでる”と聞いてたから居るだろうと思って玄関チャイムを押してみた。


すると中から「はーい!」少しハスキーな女性の声がして。




ガチャッ




「はい?」




スラッとした少しツリ目・前髪パッツンの黒髪眼鏡女子がドアの隙間から顔を覗かした。




「こんばんわ。あの、寺島連れて来ました。」



「え?・・・・・愛結!?」



「すみません。酔って寝ちゃってるんで・・」


苦笑してペコっと頭を下げて謝る。



「えぇ!!呑めない癖にぃ‥」



そう言ってお姉さんは寺島の顔を覗き込んで“大丈夫?!愛結?!”と声を掛ける。



だけど、当の寺島は全くもって夢の中。



気持ち良さそうに相変わらず寝息立てて俺の背中で御就寝。




「あの、俺部屋まで運びますよ」


「いいの?ごめんなさいね!」


「いいえ。全然。お邪魔します」






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