テキストサイズ

運命の誘惑

第18章 彼女の闇

寺島は何について謝ってんだろうか‥。


何をそんなに苦しんでるんだろうか‥。



苦しみに満ちた寺島の表情を見てると俺まで心が痛くなる。



目の前で何か分からないけど明らかに苦しんでる寺島に何もしてやれない自分の不甲斐なさに情けなくなる。




俺は今‥何をしてやれるだろうか‥。



どうしたら少しでも苦痛を和らげてやれるだろうか‥・。





「もう‥大丈夫だよ。

だから‥もう、寝な?」




俺はぎゅっと寺島を抱き締めて、少しでも落ち着くように耳元でそっと囁いた。



すると寺島は俺の背中に腕を回してぎゅっと抱き締め返して、











「私が‥・恭を殺しちゃったね‥・」













ストーリーメニュー

TOPTOPへ