テキストサイズ

運命の誘惑

第18章 彼女の闇

俺はさっき自分の目で見た光景を一部始終お姉さんに伝えた。



ゴメンと謝りながら涙を流した事。

私が殺したと言いながら涙を流した事。

険しく苦しそうな表情をしていた事。




全て話した。




「こういう事は良くあるんですか?


もしかして毎日じゃ‥」



“まさかね”の意味を込めてお姉さんに言葉を投げる。




‥だけど、その“まさか”は的中。



「その“もしかして”なんだよねぇ‥。


愛結はもう約3年。


寝てる時は必ず発作的にあーなっちゃうんだよね」



そう言ってお姉さんは眉を下げて苦笑。



その表情があまりに哀しそうで切なそうで痛々しくて‥




見てる俺が胸が締め付けられた。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ