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運命の誘惑

第18章 彼女の闇

「ふーん‥。君、名前は?」


「岡田です。岡田汐生です。」


「岡田君かぁ‥・」



お姉さんは俺の名前を復唱しながら自分のコーヒーをスプーンで数回混ぜて





「で、愛結の何が聞きたいの?」




俺の目を見るお姉さんの眼はさっきまでの鋭さは全くなくて、優しい眼差しに変わっていて少しだけ緊張の糸が解れる。




寺島の何が聞きたいか‥。





俺は握ってた拳に力をぎゅっと入れて





「寺島の“闇”について聞きたいんです。」





お姉さんの眼を真っ直ぐ見ながら応えた。







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