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運命の誘惑

第19章 奈菜と岡田と私

「なんて顔してんだよー」



ってククッと首を竦めて笑う岡田に



「なななな、何してんの!?」



驚き過ぎて吃って声にならない私。



「何って、迎えに来たんだけど?」


「はっ?!な、な、何で!?」


「何でって、一緒に行きたいから?」


「はい?!」




いやいやいや!!

“何言ってんの?”風な顔で見るなっ!

その顔すんの、どっちかと言えば私のほうだから!




「何言って・・「あ〜ハイハイ!!」





グィッ





へっ?!





私の言葉を遮って岡田は私の右手を掴んで




「ほら、遅刻するから。

取り敢えず行くよ?」




ふわりと目を細めて笑った。

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