運命の誘惑
第19章 奈菜と岡田と私
てか。
そもそも手をわざわざ繋ぐ意味が分からない。
だって‥。
だって‥・岡田はあの子と付き合ってるんじゃ‥‥
あの子の事が好きなんじゃないの‥?
なのに私とダダを捏ねる子供みたいに手を繋ぎたがった意味が全然分からない。
「ねぇ‥」
「んー?」
「こんなとこ、見られていいの?」
「誰に?」
「‥岡田の抱っこちゃん」
チラッと岡田を上目で見て質問。
岡田は一瞬、何の事か分からない風だったけどすぐ何の事か分かったみたいで
「抱っこちゃんてあそこに立ってる人の事?」
「へっ?!」
ニカッと笑って前方に指を差す。
その指の先をゆっくりと視線で追うと
「汐生君!!」
いつもと違って不機嫌そうな抱っこちゃん奈菜がそこに立っていた。
そもそも手をわざわざ繋ぐ意味が分からない。
だって‥。
だって‥・岡田はあの子と付き合ってるんじゃ‥‥
あの子の事が好きなんじゃないの‥?
なのに私とダダを捏ねる子供みたいに手を繋ぎたがった意味が全然分からない。
「ねぇ‥」
「んー?」
「こんなとこ、見られていいの?」
「誰に?」
「‥岡田の抱っこちゃん」
チラッと岡田を上目で見て質問。
岡田は一瞬、何の事か分からない風だったけどすぐ何の事か分かったみたいで
「抱っこちゃんてあそこに立ってる人の事?」
「へっ?!」
ニカッと笑って前方に指を差す。
その指の先をゆっくりと視線で追うと
「汐生君!!」
いつもと違って不機嫌そうな抱っこちゃん奈菜がそこに立っていた。