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運命の誘惑

第19章 奈菜と岡田と私

「えっ‥‥‥」


「いやいや。“えっ”じゃなくて。

俺が好きなのは奈菜じゃなくて寺島だから。」



そう言って岡田はふわりと優しい笑みを浮かべる。


その笑顔がとても優しくて。

太陽のキラキラした光も手伝ってか凄く笑顔が男の人に向けて思うのも変かもしれないけど綺麗‥‥。



素直にそう思った。




「寺島ぁ、俺さぁ決めた事があるんだよねー」


「へ?」




岡田はふわふわ笑顔のまま私の傍まで来て。

目線を合わせるように膝を曲げる。



真っ直ぐと揺れる事のない視線を向ける岡田の目は今更ながら



睫毛‥長いんだなぁ‥・・

瞳、ライトブラウンなんだ‥

綺麗な二重してるなぁ‥



今まで何度も見てる目なのに今更ながらの発見をしてしまった途端、


何故か無性に恥ずかしくなって真っ直ぐ見つめる岡田の視線に耐え切れず目線を少し下へ下げる。





ど、どうしよう‥・




ドキドキドキドキ‥・・




心臓が煩い。







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