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運命の誘惑

第20章 遠足と・・・・

「じゃぁ、俺先に登るから絶対途中でチェーン離したりせず登って来いよ?!」


「チェーン離したりするわけないっつーの。自ら落っこちるような事しないから大丈夫です!」


「危ないと思ったら絶対すぐに俺を呼べよ!?」


「分かった!分かった!」



どんだけ心配症なんだよ。

お父さんかっつーの。




岡田は“マジで大丈夫かよ”とかブツブツ言いながら4メートルある岩を器用に登って、途中振り返って




「登って来ないの?」


「チェーンが揺れるから岡田が登り切ったら登る」


「やっぱり俺が後から・・「早く登ってよ」




溜息吐きながらテッペンまでまるで猿の如く登った。




「寺島ぁー!早く来いよ!!」



「へぇーい」




私も岡田に続いて登ろうとチェーンを握った時、








「寺島さん」







背後から呼ばれた。










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