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運命の誘惑

第21章 歪愛 *汐生side*

俺は逸る気持ちを抑えながら奈菜の声がした方へとにかく全力で走った。


枝を掻き分け突き進むにつれて奈菜の声が大きくなる。


その声は怒りに満ち溢れてて。


奈菜の怒りの声が聞こえてくる度に



速く!



速く!



速く!!



と、焦燥感がどんどん高まる。



するとまた奥から聞こえて来た








「先輩の隣りで笑ってたあんたが大嫌いで憎くて仕方がなかった!!!


あんたなんか居なくなればいい」









奈菜の声。






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