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運命の誘惑

第23章 月命日の夜

こうしてる間もふとした時に浮かんでくる岡田の顔。



瞬間。




胸を鷲掴みされたような痛みに襲われる。




何で岡田を思い出してるんだろ‥。



‥ダメじゃん‥私。


ダメダメじゃん‥。




恭を想わなきゃいけないのに。


恭を思い出して、恭との想い出に浸る日なのに何で岡田思い出してんの?



恭との思い出の場所で私‥何やってんの?



今日この場所に来たから岡田への気持ちは捨てなきゃいけないのに。

そう決めたのに。


岡田思い出してる場合じゃないじゃん‥




ダメじゃん



そう、自分で決めたんじゃん。






――――岡田への想いは今日捨てるって。








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