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運命の誘惑

第24章 月命日と夜光虫と・・

だから‥‥‥



「お願い‥帰って‥‥っ!!」



岡田の方には一切視線を投げる事なく、目下の砂浜だけを見つめ岡田に言葉を向ける。


岡田が分かってくれるように。

岡田がこの場から去ってくれるように心無い言葉を投げた。




“迷惑”“ウザい”“一緒に居たくない”




自分が岡田に向けた言葉を思い出した途端、

胸が張り裂けんばかりに痛む。




だって‥・・



そんな事ないのに‥
そんな事思ってないのに‥
散々岡田に色々助けて貰ったのにこんなセリフ‥・!!



言いたくないけど、言いたくなかったけど‥

でもそうでも言わなきゃ岡田はこの場から去ってくれないと思ったから‥


だから私は思ってもない最低な言葉を岡田に向けた。





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