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運命の誘惑

第4章 転入生

「まだ分かんないの?」



クスと笑って恭は私を抱き締める腕の力をフッと弱め、少しだけ身体を離して



「“眠り姫”は王子のキスで目を覚ますって話、知ってる?」




――――えっ?




恭の言葉に思わず顔を上げた。



‥‥すると。




恭の顔が近づいて来て、あっ!と思った時には恭の眼に映る自分の驚いてる顔とご対面。




その瞬間。




恭の柔らかい唇が私の唇に軽く触れた。






‥・‥これって‥俗にいう‥‥

















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