テキストサイズ

運命の誘惑

第4章 転入生

――――なんて。

この留守電を聞くと毎回決まってこのシーンを思い出す。



恭が初めて留守電入れてくれた日。

恭が初めて私を抱き締めた日。


そして


私がファーストキスを恭に奪われた日。



この日は一気に3つのドキドキをしてくれちゃって、恭とバイバイして夜1人になってもずっと心臓はバクバクしてたのを今でも覚えてる。


凄く幸せな思い出に自然と顔も綻ぶ。



―留守電も気付くと全て流し終えて、私はまた最初から留守電をリピート。



心地良い声に今度は集中して恭の留守電に耳を傾ける。





【愛結ー寝てんのかー?「ったくー。いつもここでサボッてんの?」









―――――え‥‥‥っ?












ストーリーメニュー

TOPTOPへ