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運命の誘惑

第24章 月命日と夜光虫と・・

その瞬間。


岡田への気持ちを消し去らなきゃいけないと思ってたのに‥



岡田から告げられた【好き】の言葉。

岡田の手の温もり。

岡田のふわりとした笑顔。



これらに心が激しく揺さぶられて、涙が胸の奥から溢れ出す。




“寺島が好きだ”




‥・・どうしよう‥




「で‥・でもっ‥私が恭を‥・「俺が寺島の闇も全部受け止める。」





――――――え‥





「俺が寺島が抱える闇を全て受け止める。

いつか必ず闇から救ってやる。

もう寺島は十分苦しんだでしょ。」




涙が止まらない‥‥。




ううん。




「寺島は悪くない。

寺島は彼氏の分まで幸せにならなきゃいけないんだよ。

それが寺島の役目。なんだよ?」




溢れ出す岡田への想いが止まらない‥




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