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運命の誘惑

第25章 月命日と夜光虫と・・2

―――暫く泣いた後。



すっかり涙も止まって。

気持ちも落ち着いて来た後に、次に押し寄せてくる感情は‥・



すっぽりと岡田の腕の中で収まってる私はこれからどうしよう‥


離れようにも涙でぐしゃぐしゃになってブサイクな顔を岡田に披露する気にはなれないし、


かと言ってずっと腕の中に居るのは恥ずかしい。




‥・・ど‥どうしよう。




途端、心の中であたふたする私。


そんな私の頭上からフッと軽い笑いと共に





「寺島、鼻水付け過ぎ。」





岡田がクスクス笑いながらゆっくり身体を離して




「これ、マニアには堪らんだろうね?」



「はっ!?!?」




ケタケタ笑った。







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