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運命の誘惑

第25章 月命日と夜光虫と・・2

「ほれ」


「‥ぶっ!!」



何が“ほれ”なんだかさっぱり分からないけど岡田は涙で濡れた顔を無造作に自分の服の袖で私の顔を拭いて



「ちょっと待ってて?」







頭をポンとして砂浜をザッザッと音を立てて反対側へ駆けて行った。





1人海岸にポツーンと残された私は沢山泣いたせいか少しお疲れモード。





「ハァ~‥・」





深い溜息を吐きながら、

泣いたせいで火照る頬を両手の甲で冷やしながら流木へ座った。




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