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運命の誘惑

第25章 月命日と夜光虫と・・2

「寺島!こっち来いよ!!」



少年岡田に少年のような声で呼ばれて。


いつもだいたい無邪気っちゃ無邪気な奴だけど今日ほど無邪気に童心に返るかの如くはしゃぐ岡田を見るのは初めてで、

見てるだけで笑いが込み上げる。




歩きにくい砂浜をコケないようにしっかり歩きながら岡田の傍まで行くと




「大丈夫?」



あ・‥・




ニッコリと微笑む岡田が私の手を取って私をピッタリと自分の真横へ誘導。



その表情はすっかり少年岡田の顔じゃなくて



ドキッと鼓動が脈打ってしまういつもの岡田に逆戻り。




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