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運命の誘惑

第26章 変化

涙を手で拭って私は好美の右手をそっと掴む。



「愛結?」



私の行動に不思議そうな好美を気にせず、次は元ちゃん。



「愛結ちゃん??」



元ちゃんの左手もそっと掴んで、



困惑気味の好美の右手と元ちゃんの左手を繋がせて。




「私は大丈夫。時間掛かってごめん‥‥。

私も2人が幸せじゃなきゃ笑ってられない。

元ちゃんも好美も何よりも大切だから。


だから、これからは自分達を大切にして欲しい」



大切な人には笑ってて欲しい。

幸せで居て欲しい。

‥私に出来る事がこれくらいでごめん‥。



「元ちゃん達のタイミング、今私が作ったよ!」



私は2人にニカリと笑った。





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