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運命の誘惑

第4章 転入生

私は踵を返してツカツカと転入生の傍まで歩み寄って、真ん前に立ってキツく睨みつける。



「歯、食いしばって」



怒りで声まで震える。



「いいけど。殴る気?」



小馬鹿にしたような笑みを浮かべて私を見下す転入生。



「転入生なんか殴る価値もない」


「俺、岡田って名前あるんだからさ?ちゃんと岡田って呼んで‥‥クッッ!!!!」



「喋ってないで歯、食いしばってろって言ったっしょ?

“岡田”」



【岡田】を嫌味ったらしく強調。



目の前で股間蹴られて悶絶してる岡田に鼻で笑ってやった。



「2度と話掛けないで」



捨て台詞を未だ悶えてる岡田に残して私は屋上を後にした。







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